作業療法 実習

【OT学生】学生に答えを教えるか、考えてもらうか【実習】

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臨床実習や評価実習など学生指導の際によく出てくる話。

また、働きながら後輩の教育もすることがあるでしょう。

そんな時に出てくる話、『学生に答えを教えるか、考えてもらうか』という話です。

よくある談義ですよね。

 

学校、実習、仕事

学生は学校で勉強します。単位をとるためです。

実習はカリキュラムの1つです。『○○時間以上実習を受けた』という実績が必要です。

順調に進んでいくと、卒業して国家試験に受かれば、新卒として働き始めます。

学校

講義や体験学習などが中心でしょうか。講師が学生に対して講義をする。つまり教えるということ。

グループワークなど、考えていく課題もありますが、考えていくためのヒントは与えているでしょう。

実習

ここは賛否両論あるところ。

1つは『学生として学びに来ている立場』としての考え。カリキュラムの1つなので、指導者はある程度答えを教えて考え方の構築を学んでもらう必要があるという考え方。

もう1つは、『今後は臨床で働いていく立場』としての考え。どんな職場に就職するかわかりません。1人職場になるかもしれません。ある程度は課題を自分で調べて、目の前の壁を乗り越えていくことは必ず必要になります。実習では、そのベースを作らなければならないという考え方。

どちらも間違いないことです。

ちなみに私は答えを教えている方だと思います。どんな本を読んだら良いか、参考文献や引用できるところまで教えます。その上でレポートや症例報告書を書いてもらいます。

『それでは調べる練習にならない』『学生の力にならない』という意見もあると思います。私も確かにそう思います。疑問に思うことを調べることは大事なことです。

でも、実習という限られた時間で学生に中身のあるレポートを書いてもらうなら、調べる時間を短縮してあげても良いでしょう。調べ方がわからない学生ならば、調べさせることは時間の無駄にもなります。

仕事として

新人として働き始めると、多くのところでは新人研修があるでしょう。同時に、数名担当することになると思います。先輩について回り、書類や雑務を教えてもらいながら、担当についての作業療法の考え方を教えてもらいます。ちなみに学校での教育がしっかりされている新人や、実習でしっかり勉強して身についている新人なら、初めからキビキビ動けます。

実際に担当して関わる中、色々な疑問が出てきます。新人はそれを先輩に質問します。その時に、私は答えを教えます。

『全く答えを教えず自分で調べさせる』新人ならこれから学んでいく身として、自分で調べていく力をつけなければならない!という気持ちもわかります。

しかし、『仕事』全般として考えた場合、どうでしょうか。新人が入って教育する時に、営業のやり方を『自分で調べて』とは言えませんよね?会議資料の作り方を『自分で調べて』とは言えませんよね?

教えることをせず新人が間違ったことをやってしまった場合、責任は指導している人にあると思います。だから教えていく必要があるのです。

 

答えを教えると…

答えを教えると、それ以外の答えを求めなくなる。視野が狭くなる。確かにそういう面もあるでしょう。

それでも、答えを教えることは、考えるための1つの参考になることは間違いありません。『こういう風に考えていくんだ』という1例になれば、他の場面でも応用していくことができます。

 

答えを教えても…

答えを教えても、それを参考に出来ない人は必ずいます。学生でも新人でも、どれだけ入力しても身につかない人がいます。そのようなタイプの人に『自分で調べなさい』と言っても、無理です。迷宮入りして前に進みません。そうなると答えを教えることしか手段がありませんよね。教えた答えを飲み込んで理解するまで待つしかありません。

 

最後に

自分で考えてもらうことや調べさせることを否定はしません。学ぶため、自分の身につけるためには大切なことです。

実習や新人教育の場合、基礎の基礎を身につけるためには、答えを教えることが有効だと思います。

その上で応用していけるか、止まってしまうかは、その人の資質によります。

興味を持てるように教えていくことが大事ですね。

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