作業療法士・理学療法士・言語聴覚士を目指す学生は、長期の学外実習にでなければいけません。
昔から実習とは厳しいものです。評価実習なら4週間ほど、臨床実習なら8週間程にも渡って、一人で病院や施設などで長期間過ごすことになります。朝から晩まで緊張の中に居て、家に帰ればレポート三昧。たまりません。
これまでのように、バイザーの主観だけで総合評価が決まることは少なくなっています。バイザーが客観的な評価をせず、主観的で理不尽な評価を付けられることが少なくなってきたということです。
とは言え、『学生としてやるべき事をやる』、これは当たり前のことです。やるべき事は沢山ありますから、大変になってきますよね。
そんな実習を少しでも過ごしやすくするため、守るべき約束と心構えについてのお話です。
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① 時間厳守
遅刻は絶対にダメです。交通機関の影響など、やむを得ず遅刻する場合は必ず連絡しましょう。
遅刻する人は社会的信用を失います。
やたらと休む人も同じです。病気以外で休むことはないはずです。病気で休む場合は診断書を書いてもらいましょう。
課題の提出期限も守りましょう。○○までに提出してね。と言われたら、何が何でもその期限までに提出してください。
② 課題提出義務を守る
実習で提出する課題は、見学レポート、症例レポート、各種課題、大きく分けて3つでしょうか。
『見学レポートを書かなくても良い』なんて実習地もあるみたいですね。それでどうやって評価するのでしょうか?
見学にしても症例にしても、どれだけ理解しているかを見るのがレポートです。バイザーと同じように出来てなくて当然です。経験していく毎に視点は増えていくので、今の段階で見られるところまでをしっかりレポートに書きましょう。見られる所が少なくても良いです。バイザーは新しい視点をどんどん教えてくれます。
課題提出は守りましょう。
③ 言い訳しない
やるべき課題をせずに朝を迎えた人、何と言いますか?出来なかった場合はその理由を正直に伝えましょう。理由が正当な場合や考慮してもらえる場合は、課題の量や内容を調整してもらえます。
言い訳するのは心証が悪いです。良くないことを正当化することですから。
嘘をつくのはもっと悪いことです。
『課題をやりましたが、持ってくるのを忘れました』
よくある言い訳ですが、取りに帰ってもらいます。往復1.5時間のはずが5時間帰って来なかった人もいます。どう思われるかはわかるはずです。
課題をやっていないことすら申告してこなかった学生もいました。これは論外です。社会人ならば仕事を放棄したということですから。
④ 結果を出す
学生にバイザーと同じ結果は求めていません。学生なりの結果を求めています。
社会的ルールを守れること。
課題を提出すること。
作業療法プロセスを理解して実践できること。
それをレポートとして表せられること。
求められることはシンプルです。
求められるレベルは学生により異なります。誰にでも当てはまるのは、『一つずつクリアしていくこと』です。指導されたことは吸収していきましょう。
⑤ 努力する姿勢
頑張ってもなかなか身につかない学生さんは実は結構多いです。何度説明しても理解してもらえないことも多いです。
でも、その内わかりますし、理解できる時がきます。『どれだけ頑張っても結果が出ない』という学生さん、努力していればそんなことはありません。
どんな事も努力無しに得られるものはありません。逆に、努力していればそのうち身についていきます。努力は実を結びます。
努力の方向はバイザーが示してくれます。努力の仕方が分からなければ相談しましょう。
バイザーは努力している姿を見ています。努力は評価に値することです。なぜなら努力は後に実を結ぶからです。
わからない事だらけでも、一つずつクリアしていく努力をしましょう。その結果、クリアできないことがあったとしても、努力している学生はいずれクリアできます。
まとめ
バイザーは、社会人としての資質や専門職としての資質を見ています。
例えば、社会性が少ないとしても、作業療法プロセスが間違っていなければ問題なく仕事は出来ます。
最低限、実習をクリアできる基準に達するよう、最大限の努力をすることと、学生としての結果を出しましょう。
バイザーはしっかり評価してくれますよ。
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